アロマのきほん

用途いっぱいの頼もしい精油!メントール調の爽やかな香り【ペパーミント】の使い方は?

ペパーミント

誰もが知っているペパーミント。

清涼感のあるスッキリとした香りでお馴染みのペパーミントは、身近なところでいろいろと活躍しているんです。

例えば、歯磨き粉やガムは誰もがその味をパッと思い出せるくらい日常的に使用されています。

また、炎症を抑えるためのシップや塗布薬、胃薬などでもなじみ深いですね。シャンプーやボディーローションなどで清涼感やクールダウン効果を狙ったものもよく見かけます。

ペパーミントはアロマテラピーで最も使われる精油のひとつといってもいいでしょう。

ちなみに、ミントはハッカ属の植物の総称で、現在100種類以上(認定されているもの)もあり、種類によって香りや葉の形や大きさも異なっています。

ペパーミントはスペアミントとウォーターミントの自然交配で生まれた交雑種で、草丈30~70㎝の多年生草です。庭やポットに植えておくと繁殖力旺盛なため困るくらいどんどん増えてくれますよ。

歴史は古く、紀元前3,000年前の古代メソポタミア文明にまでさかのぼり、楔形文字に描かれているハーブの中にミントもあったとか。食用だけでなく、薬用、香料として広く親しまれながら現在に至ってきたようですね。

精油ガイド

気分爽快で頭もスッキリ!辛味と甘さをミックスした清涼感あるメントールの香り

学名/科名●Mentha piperita/シソ科
主な産地●アメリカ、フランス、スペイン
抽出部位●花、葉
抽出方法●水蒸気蒸留法

主な芳香成分

モノテルペンアルコール類:メントール
エステル類:酢酸メンチル
ケトン類:メントン
オキサイド類:シネオール

相性の良い精油

ハーブ系:クラリセージ、ローズマリー
柑橘系:レモン他全般
フローラル系:ラベンダー
樹木系:ユーカリ、サイプレス、ティーツリー

主な使用方法

アロマバス、トリートメント、スキンケア、ヘアケア、芳香浴

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どんなときに選びたい?

頭をスッキリさせたいとき

イライラや興奮をしずめて平常心を取り戻したいとき

☑集中力を高め、新しいひらめきが欲しいとき

心への働き

無気力・精神疲労・記憶、集中力の低下・5月病・興奮

スーッとするメンソールの清涼感たっぷりの香りが脳に刺激をあたえ、頭をスッキリとさせてくれます。

頭をクリアにすることで新たなインスピレーションを受け、アイデアやひらめきを生むことも。気分をリフレッシュしてやる気や活力も与えてくれます。

一方、ごく少量を使ったり、ラベンダーとブレンドして使うことで精神を鎮めてリラックス効果を発揮させることもでき、万能な精油のひとつです。

カラダへの働き

頭痛・肩こり・消化器系の不調(下痢・便秘・腸内ガス・胃痛)・関節痛・呼吸器系の不調(風邪・花粉症)・疲労

消化器系に特に強く働きかけ、吐き気や胃痛、消化不良、便秘などを改善するのに有効といわれています。胃薬を飲んだ時スーッとするメントールの味を思い出す人もいるのでは。

乗り物酔いや二日酔いで気分の冴えない時も有効です。

また、頭痛の緩和や花粉症、鼻づまりなど呼吸器系の不快症状を緩和させてくれます。

肌への働き

抗炎症・抗菌・抗ウイルス・抗真菌・虫よけ

皮膚の炎症を抑える冷却作用が知られており、皮膚のかゆみや日焼け後の火照りを和らげる効果が期待できます。

抗菌作用により、肌を守ってくれるほかに、梅雨時期の衛生管理や消臭、虫よけなどにも応用されています。

ペパーミントの使い方

頭痛さよならアロマオイル

用意するもの(5~10mlロールオンボトル)

●ホホバオイル 5ml
●ペパーミント精油 5滴
●ラベンダー精油 10滴(or ローズマリー・シネオール精油 10滴)

①ビーカーにホホバオイルを入れ、精油を垂らしよくかき混ぜる

②ボトルに入れキャップを締める ※1~2ヶ月で使い切る

片頭痛の予兆を感じたり、痛みを感じたら頭皮やこめかみなどにチョンチョンと塗布してすり込みます。

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すっきりアロママスク(花粉症対策)

用意するもの(マスク1枚分)

●ペパーミント 1滴
●ユーカリ 1滴

①マスクの外側に精油を1滴ずつ垂らす

②軽く揉みこむようにして全体に香りを行き渡らせる

※香りが強すぎると感じる方は精製水で希釈したアロマスプレーを使った方法もあるので試してみて下さいね。

キッチン用除菌スプレー

用意するもの(スプレーボトル100ml用)

●ペパーミント 8滴
●レモン 12滴(or オレンジ・スイート 12滴)
●無水エタノール 20ml
●精製水 80ml

①無水エタノールをボトルに入れ、精油を垂らしよく振り混ぜる

②①に精製水を加えよく混ぜる。

※グローブや月桃などをプラスするとより抗菌作用が増すので、用途や好みに合わせて精油を足してみるのもよいですね。

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使用上の注意

用途が幅広いので、一つ持っていると重宝する精油のひとつです。

私の場合は掃除の定番として使うことが多いのですが、除菌、消臭効果もさることながら、やる気スイッチを入れてくれる香りなので、ペパーミントの恩恵を肌身で感じています。

また、以下の注意事項を守るようにしましょう。

●妊娠中の方や乳幼児は使用を避ける
●敏感肌の人は注意する
●体温をさげるため、高濃度・広範囲の使用を控える
●高血圧、てんかんの人は使用を避ける

ペパーミントの特徴をお分かりいただけたでしょうか?

身近な香りですが、精油を使いこなすにはコツがいります。注意事項を頭にいれて、正しく利用してみて下さいね。

以上です。