ドライアイって自分で治せるんです。
知っていましたか?
実は少しだけ諦めていました。
年々目の渇きはひどくなる一方で、これも歳のせい?だから仕方ないよね?と。

確かに40代を過ぎると、女性ホルモンの乱れや減少で、少しずつ涙の【質】が変わります。
ドライシンドロームという言葉がありますが、40代くらいから始まる全身に起こる「渇き」のことで、代表的なのが、4つのドライ。
・ドライスキン=乾燥肌
・ドライアイ=目の渇き
・ドライマウス=口の渇き
・ドライバジャイナ=膣の乾燥
個人差はそれぞれですが、「潤いホルモン」とも呼ばれるエストロゲン(女性ホルモン)が減少することで、身体のあちこちにドライ症状が出始めるんですね。
ただ、最近ではパソコンやスマホなどのデジタルデバイスの普及によって、年齢関係なく目を酷使しているために、誰でもドライアイやスマホ老眼が身近なものになっていますけどね…。

話を戻しますが、ドライアイは自分で治せると聞くと、ちょっと嬉しくないですか?
諦めていた身からすると、洞窟に一筋の光を見つけたくらいの喜びです!
ドライアイとは
その名の通り、目が渇いているということ。
ただ乾くだけならいいのですが、その渇きのせいでそのせいで、パサパサ、ゴロゴロするといった違和感や目の疲れや痛みなどを伴います。
特に30〜40代からは老眼も同時に進行していくので、余計に目が疲れやすくなります。
ひどくなると頭痛や吐き気に悩まされることもあり、日常生活に支障をきたすことも。
ただ、水を足せば治るのかというと、それは間違いです。
例えば、砂漠に花を植えて、せっせと水をあげても、いったんは土壌は潤いますが、そのあとは?
すぐに渇いて、花も枯れてしまいますよね。
花をきれいに育てるためには、まずは土壌を変えなければなりません。水がきちんととどまるような環境を整えることが条件になります。

これを目に置き換えてみると、いくら涙が出ても、目薬をさしても、潤いがとどまる条件が揃っていないと、目の渇きは改善しません、と同じこと。
私が今まで目薬をさしてもドライアイが良くならなかったのは、砂漠に水やり状態だったからです。
なので、本当に必要なのは、
目の環境を整えること、でした。
涙のメカニズム
涙の【量】と【質】とは?
目が乾く原因は大きく分けて2つ。一つは涙の量が少ない、もう一つは涙の質が悪い、です。
【量】=どれくらいたくさん出ているか
【質】=はどれくらいとどまっているか
私のように目薬をさしてもなかなか改善しない場合は、涙の【質】が悪いタイプです。
ほとんどの方がおそらくこっち。
涙の【質】が悪いとは?
しょっぱ過ぎる?変な成分が混じっている?
そうではなくて、サラサラ過ぎる、なんです!
サラサラした涙ってなんだか美しい気もするんですが、目にとってはNG。
良い涙には実はとろみがあります。
とろみの素は「ムチン」といわれる成分で、目の表面に涙をとどまりやすくしてくれています。
逆に、とろみのない涙ではサーっと表面を流れてしまい、あっという間に乾くことになってしまいます。
もう一つ、涙には水の層と油の層があることが知られてます。
油の層は涙の一番外側を覆っている部分で、言うなら化粧水の後の保湿クリームといった役割をしています。
この油の層が〝そう簡単には乾かさないぞ!”と涙をまんべんなく目に拡げるようにしたり、涙の蒸発を防いで乾燥から守っていてくれるわけです。
この油の出どころはまぶたのまつ毛の少し奥にあるマイボーム腺という皮脂腺なんですが、数にして、片方の上まぶたで50本、下まぶたで25本位。結構な数ですね。
でも、目を酷使したり、歳を重ねることで腺が詰まってしまい、うまく油が溶け出せなくなってしまうと、油の層が作れない、いわゆる【質】の悪い涙となってしまいます。
【質】の良い涙をつくるには?
ドライアイを治すには、【質】の良い涙を作ること。
つまり、質の良い涙をつくるための目の環境をつくってやることなんです。
私が質の良い涙を作るため(ドライアイを治すため)に試みていることをご紹介します!
ホットアイマスク
朝晩2回、レンジでチン(600Wで40秒)したホットタオルで5分程度目を温めます。温め効果でマイボーム腺に詰まった汚れや油を溶かし出し、血流を促してくれますよ。

これだけでもいいんですが、そこにラベンダー精油を一滴垂らしてみるのもオススメです。リラックス効果もプラスされて、ちょっとしたスパ気分に♪
もっとお手軽に試したい時は、市販のレンチンで温めて使うタイプのアイマスクもいいですね。
今使っているのはあずきのチカラ。あずきの水分を利用した蒸気で潤いがプラスされるのとあずきの程よい重量感が目にぽってりとフィットするのが心地よいです♪
アイシャンプー
まぶたのキワにある油の排出口(マイボーム腺)はアイメイクなどの汚れや粘度の高い分泌液などで詰まってきます。
なので、1日1〜2回歯磨きするタイミングやお風呂の前にアイシャンプーでまつ毛や目のキワをきれいにしています。
アイシャンプーでなくても、お湯(水でもOK)を含ませた麺棒でまつ毛の内側のところを軽くなでるように1回、汚れがつくようなら2〜3回こする方法でもよいです。
専用のコットンもあるので、きっちり汚れを落としたい方はオススメです♪
まぶたのマッサージ
1日1回程度の簡単なマッサージです。
①人差し指の腹で上まぶたを上→下、下まぶたを下→上に、それぞれ3回場所をずらしながら優しくなでる。
②指をピースサインにして上まぶたと下まぶたを内側→外側に、10回優しくなでる。
③上まぶた、下まぶたをそれぞれ2~3回軽くつまむ。
行うタイミングはホットアイマスクの後が一番効果的ですが、メイク落としやアイシャンプーを使うときについでに行っています。
マッサージをすることで目の周囲の血行を促したり、マイボーム腺からの油成分の分泌を促しやすくします。
ギュッとクローズ体操
5~10回目をギュッとつぶり、5つ数えてパチッと開けるだけ。目を開けるときはに大きく見開くのがコツです。
まぶたをギュッとつぶることで油を押し出すという超シンプルな手法ですが、目をつぶることで眼輪筋のトレーニングにもなります。ドライアイの人の中にはうまく目を閉じることができない、まばたきが下手くそな方も多いよう。
まばたきの訓練もかねて行っています。

ドライアイ専用目薬
ほぼ毎日目薬をさしています。だからこそ、目薬のチョイスは大切です。
ポイントは防腐剤が入っていないもの、成分がシンプルなもの、人工涙液と書かれているもの。
毎日使うものだからこそ、目に負担の少ないものを使用しています。

まとめ
ドライアイには年齢や環境、生活の仕方など、いろんな要因が関係しています。
でも、毎日のちょっとした目のケアを繰り返すだけで徐々に改善できるとしたら、諦めるのは少しもったいないですよね。
ドライアイが改善するだけで、目の疲れ、頭痛、肩こりなども解消されます。頑張っただけのご褒美がついてきます。

ぜひ挑戦してみて下さいね。
ちなみに、目の乾きがなかなか改善できないときは速やかに眼科医に相談してみることをお勧めします。目の不調を長々と抱えていくと生活の質をさげ、精神的にもマイナスです。まだ別の病気が隠れていることもあります。
以上です。