女性ホルモンの話

生理痛・PMSで経済損失は年間6828億円!!女性のヘルスリテラシーが鍵だった!?

生理中のときって「お腹が痛くて仕事に集中できない」とか「やたら眠い」とか、「イライラする」とか「無駄に落ち込む」とか、いろんな経験ありますよね。

普段なら100%こなせる仕事や家事も生理中はパフォーマンスも半減。

生理痛やPMSによる年間経済損失は6828億円!

バイエル薬品が日本人女性約2万人に調査した結果、『働く女性の8割以上が生理痛やPMS(月経前症候群)による仕事への影響を感じている』ことがわかりました。

その結果、労働パフォーマンスが著しく下がることで年間6828億円もの経済損失と報告されています。

生理というと女性のプライベートな部分なので公にしないのが暗黙のルールでしたが、これだけの損失を社会経済へ及ぼすとなると、それはもう個々の問題ではないですよね。

今は一人で抱える時代から社会全体で理解し、考える時代になろうとしています。

そこでカギとなるのが女性のヘルスリテラシーなのです。

女性のヘルスリテラシー(health literacy)とは

『働く女性の健康増進白書2018』によると日本医療政策機構の行った調査で「女性の健康知識(ヘルスリテラシー)の高さが仕事のパフォーマンスに影響する」という興味深い結果が示されました。

ところで、ヘルスリテラシーとはどういう意味なのでしょうか。
単純にいうと
●ヘルス=健康(health)
●リテラシー=特定の分野の知識(literacy)
を引っ付けたもので、健康分野への知識、となります。

さらにリテラシーを現代バージョンになおすと、「ある特定分野の事象や情報を正しく理解・分析・整理し、それを言葉で表現したり、判断する能力」となります。

なので、ヘルスリテラシーを現代版に言い直すと「人々が健康を促進し維持するため、必要な情報にアクセスし、理解し、活用していくための能力」ということになります。

女性のヘルスリテラシーが鍵を握る!?

日本医療政策機構が2018年に行った調査によると、全国18歳~ 49歳のフルタイムの正規社員・職員およびフルタイムの契約社員・職員、派遣社員・ 職員女性2,000名を対象に、【女性に関するヘルスリテラシー】と【女性の健康行動や労働生産性、必要な医療へのアクセ スとの関連性】を調査し、女性に関するヘルスリテラシーと女性の健康行動や仕事のパフォーマンス、医療へのアクセス との関連性が明らかになりました。

女性のへルスリテラシーの高さが、 仕事のパフォーマンスの高さに関連する

多くの女性が生理痛やPMS、更年期症状といったカラダの不調が仕事のパフォーマンスに影響を与えると感じていますが、ヘルスリテラシーが高い人は、仕事のパフォーマンスへのダメージが少ないことがわかりました。

一方、ヘルスリテラシーが低い人はパフォーマンスも低いという結果に。

女性のヘルスリテラシーの高い人は、 女性特有の症状があった時に対処できる割合が高い

多くの女性が生理痛やPMS、更年期症状を抱えているにも関わらず、「何もしていない」人が最も多いようです。しかし、ヘルスリテラシーの高い人は、 市販薬や医師の処方薬を飲んだり、婦人科・産婦人科、内科を受診するといった対処行動をとることができていました。

また、婦人科系のがん検を受診したり、健康アプリ等を使って月経周期を把握するなどの予防については、ヘルスリテラシーの高い人と低い人で10%以上の差があり、健康意識に大きな差があることがわかりました。

まとめ

女性がひとりひとり自分のカラダに向き合い、必要なアプローチができることで、自分自身のパフォーマンスを上げることがわかりました。それは社会経済にとっても大きなプラス要素となります。

社会のために、というと大げさになりますが、まずは自分を守るために女性に関するヘルスリテラシーを身に付けていくことが、やがて私たち女性の活躍を広げてくれるのではないかと思います。

また、それには正しい知識を身に着ける教育や相談できる機関など社会全体で女性をバックアップできる社会が整うことも大切ではないかなと思います。